薩摩藩英国留学生記念館オープン

 薩摩スチューデントたちが決死の思いで密航に臨んだ羽島は「黎明の地」として語り継がれ、平成元年から毎年4月に地元住民が中心となって「黎明祭」を開催し、彼らの偉業を偲び顕彰している。
 薩摩藩英国留学生の偉業を紹介するミュージアムが必要であるという声があったが、2015年の留学生渡欧150周年を前にその気運が高まり、本館設立の具体化が決定したという。
 7月19日、羽田で合流した、久成の曽孫大山登規子名誉会長とともに、北海道久成会と岩内サッポロビール会の合同代表団がオープンセレモニーに参加し、鹿児島の皆さんと交流の機会を得た。
 留学生の乗った機帆船をモチーフとしているということで、マスト付きの甲板デッキが競ってされている。赤煉瓦の洋館風な趣もあり、レトロでありモダンでもあるという印象。素敵な造りである。

 記念館のオープニング行事の後は、尚古集成を訪れ、館島津家にまつわる歴史的な資料の説明を受け、また仙巌園の美しい景観を堪能した。