担当した主な事業

開拓使葡萄酒醸造所・製糸所・缶詰製造所建設

葡萄酒醸造所
 明治9年(1876)の開業の年、野生の葡萄で醸造したのだが酸味が強いうえに糖分が少なく、飲用に適さなかった。そこで開拓使では葡萄園を次々に開設して輸入品種による原料葡萄の栽培に力を注いだ。その結果、翌年醸造の製品の味は抜群に良かった。

     葡萄酒醸造所開所式(北大図書館蔵)

製糸所から紡織場へ
 明治8年(1875)7月創業。9月23日に開業式を行った。その後、製品を生糸、真綿、縮緬などに広げ、明治10年(1877)10月紡織場と改称した。11月に札幌紡織場落成開業式を行った。

       撚糸器械場落成式(北大図書館蔵)
        製糸所開所式(北大図書館蔵)

石狩缶詰製造所
 明治10年(1877)に操業開始。最盛期には20人から30人で1日600匹前後の鮭を処理し、2,400個の缶詰を製造した。翌年にはこの技術が買われ、植苗村美々に美々鹿肉缶詰製造所が作られた。

      石狩鮭缶詰製造所(北大図書館蔵)