薩摩藩英国留学生記念館

記念館建設の経緯

 元治2年(1865)4月、19名の若き薩摩藩士が密かに英国へと旅立った。薩摩スチューデントたちは広く世界を見聞し、新しい文明をもたらし、さまざまな分野で日本の近代化に貢献した。彼らが決死の思いで密航に臨んだ羽島は「黎明の地」として語り継がれ、平成元年(1989)から毎年4月に地元住民が中心となって「黎明祭」を開催。彼らの偉業を偲び、顕彰している。
 近年、日本の近代化に関わる史跡や歴史エピソードが注目を集め、幕末・近代の歴史に注目が集まっている。薩摩藩英国留学生についても早くからその資料を収集展示し、偉業を紹介するミュージアムが必要であるという声は高まっていたが、2015年の留学生渡欧150周年を前ににわかにその気運が高まり、同館設立の具体化が決定した。

記念館の施設

■所在地
鹿児島県いちき串木野市羽島4930番地
TEL O996-35-1865・FAX O996-35-1105
(開館時間 10:00~17:00)
URL http://ssmuseum.jp/contents/
■1階
ライブラリー/ショップ/カフェ/シンボル展示/ミニシアター
■2階
留学の旅路サークルロビー/西欧見聞の日々/留学生、その後の功績/特別展示室/機帆船デッキ