北海道白老町陣屋町681番地 TEL.0144-85-2666 1966年(昭和41)国の史跡に指定
白老仙台藩陣屋跡は、江戸幕府により白老以東、国後島、択捉島までの北方警備を命じられた仙台藩が、安政3年(1856)に築いた元陣屋、すなわち本陣、詰所である。
高い土塁と堀割のなかに、本陣・勘定所・兵具蔵・兵粮蔵・馬屋・稽古屋・火薬庫・大手御門・表御門などの施設を備え、4棟の長屋には、120人の藩士たちが駐屯し、厳しい北辺の気候風土に耐えながら、決死の覚悟で任務に従事した。
慶応4年(1868)7月、戊辰戦争のさなか仙台藩士たちは白老からの撤退を決め、安政3年から12年間続いた北方警備の歴史は突如として幕を閉じた。(資料館資料参照)